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カテゴリ:オランダ
  • ネザーランド・ダンス・シアター
    [ 2009-10-18 09:32 ]
  • ディック・ブルーナのうさこちゃん
    [ 2009-10-13 19:38 ]
  • アレクサンダとぜんまいねずみ
    [ 2009-10-12 19:55 ]
ネザーランド・ダンス・シアター
オランダに『ネザーランド・ダンス・シアター〈NDT〉』という
コンテンポラリーダンスのカンパニーがある。
オランダ国立バレエ団を脱退したダンサーたちによって結成されたカンパニーで、
すべてのダンサーがたしかなクラシックバレエの技術を身につけている。
それにもかかわらず、NDTがバレエカンパニーと呼ばれないのは、
いっさいの装飾を排除した無機質な衣装と、
登場人物やストーリー設定のない
オリジナル作品を上演するスタンスのためだろう。

私がNDTの来日公演を目にしたのは2006年。
静かで淡々とした人間の身体の動きに
あそこまで目が釘付けになるというのは少なからず驚きだった。
そんな感動が生まれた理由はおそらく
クラシックバレエをベースとする
ダンサーたちの洗練された技術にある。
技術だけで人の心を動かすことはできないが、
表現を支えるのはやはり技術。
型を破るには型を知らないといけないのだ。

また、ダンサーたちの身体の動きに
自分なりのストーリーを重ねていく作業は面白かった。
私にとってラブストーリーに見えたものが、
ほかの人に話を聞いてみると、戦争の話に見えたらしい。
抽象度の高いアートを鑑賞するときはダンスに限らず
「鑑賞する目」を問われるのが怖いけれど、
「アートに正解はない」と開き直って見てみれば
こんなに楽しいことはない。
by meghomma | 2009-10-18 09:32 | オランダ
ディック・ブルーナのうさこちゃん


オランダが排出したアーティストには、ディック・ブルーナもいる。
言わずと知れたうさこちゃんの生みの親だ。
「うさこちゃん」でピンとこない人でも、
「ミッフィー」と言えば、「ああ、あの白いうさぎか」と思うはず。
もしかしたら、うさこちゃん(ミッフィー)は、
日本で一番有名なうさぎかもしれない。

本国のオランダ語では、あのうさぎのことを
ナインチェ・プラウスというらしい。
ナインチェは「うさちゃん」、プラウスは「ふわふわ」という意味。
そのニュアンスを汲んで「うさこちゃん」と訳したのが、翻訳家の石井桃子さん。
福音館書店から出ているブルーナの絵本には、すべてこの名称が使われている。
一方、1980年代に入り、ブルーナの作品が講談社から出版されると
英語名の「ミッフィー」が使用されるようになった。

でも、1977年に日本で生まれた私にとって、
口と鼻がバッテンで表現されたあの白いうさぎは、やっぱり「うさこちゃん」。
そして、そのおとうさんとおかあさんは、「ふわふわさんとふわおくさん」。

ブルーナの描く線が描写に描写を重ね、
初期のころよりずっと丸くなって、
日本では「ミッフィー」という名で広く知られるようになっても、
その事実はいっこうに変わらない。
こどもにとっての原体験って、それくらい大きな意味を持つのだ。
by meghomma | 2009-10-13 19:38 | オランダ
アレクサンダとぜんまいねずみ

最近、「オランダに留学したことがある」という人に出会った。
最初は「オランダって、チューリップと風車で有名な国でしょ?」
くらいにしか、考えていなかったけれど、
意外に自分の好きなアーティストを輩出している国であることに気づいたので、
今週はオランダ週間でいってみようと思う。

はじめに取り上げるのは絵本作家のレオ=レオニ。
ストーリーとイラストの両方を手がける作家で、
日本ではおもに谷川俊太郎さんが翻訳を行っている。
パステル画のようなやわらかいタッチと、
ハートフルなストーリーが持ち味。

レオ=レオニは小動物が好きな作家らしく、
よくねずみやウサギを主人公にしている。
その時点で、げっ歯類好きの私が心くすぐられないわけはないのだけれど、
中でも小学2年生のときに出会った
『アレクサンダとぜんまいねずみ』が大好き。

この作品はねずみのアレクサンダと、ぜんまいねずみのウィリーの物語。
家ねずみとして生きるアレクサンダは、
ある日ぜんまいねずみのウィリーと大の親友になる。
しかし、同じねずみでも種別の違うふたり。
毎日人間に追い回されるアレクサンダに対し、
ぜんまいねずみのウィリーはこどもたちにちやほやしてもらっている。
それを見たアレクサンダは、ウィリーがうらやましくて仕方がない。
そこで不思議な力を持つトカゲのところに行って、
「ぼくをぜんまいねずみにしてください」とお願いしようと考える。
しかしそんな矢先、アレクサンダは
こどもたちにあきられ、ゴミ箱に捨てられたウィリーを発見。
窮地に立たされた友を救うため、アレクサンダは必死であるものを探しはじめる。

『アレクサンダとぜんまいねずみ』は、
こどものころに読んだときに胸にじんときた作品。
でも、個人的には大人になってからのほうが強く胸に響いた。
それは、「本当の幸せ」が描かれている絵本であることが、
いまならすんなり理解できるから。
「絶対にそうだ」とは言い切れないけれど、おそらく、たぶん、そのはず。
by meghomma | 2009-10-12 19:55 | オランダ