
最近、「オランダに留学したことがある」という人に出会った。
最初は「オランダって、チューリップと風車で有名な国でしょ?」
くらいにしか、考えていなかったけれど、
意外に自分の好きなアーティストを輩出している国であることに気づいたので、
今週はオランダ週間でいってみようと思う。
はじめに取り上げるのは絵本作家のレオ=レオニ。
ストーリーとイラストの両方を手がける作家で、
日本ではおもに谷川俊太郎さんが翻訳を行っている。
パステル画のようなやわらかいタッチと、
ハートフルなストーリーが持ち味。
レオ=レオニは小動物が好きな作家らしく、
よくねずみやウサギを主人公にしている。
その時点で、げっ歯類好きの私が心くすぐられないわけはないのだけれど、
中でも小学2年生のときに出会った
『アレクサンダとぜんまいねずみ』が大好き。
この作品はねずみのアレクサンダと、ぜんまいねずみのウィリーの物語。
家ねずみとして生きるアレクサンダは、
ある日ぜんまいねずみのウィリーと大の親友になる。
しかし、同じねずみでも種別の違うふたり。
毎日人間に追い回されるアレクサンダに対し、
ぜんまいねずみのウィリーはこどもたちにちやほやしてもらっている。
それを見たアレクサンダは、ウィリーがうらやましくて仕方がない。
そこで不思議な力を持つトカゲのところに行って、
「ぼくをぜんまいねずみにしてください」とお願いしようと考える。
しかしそんな矢先、アレクサンダは
こどもたちにあきられ、ゴミ箱に捨てられたウィリーを発見。
窮地に立たされた友を救うため、アレクサンダは必死であるものを探しはじめる。
『アレクサンダとぜんまいねずみ』は、
こどものころに読んだときに胸にじんときた作品。
でも、個人的には大人になってからのほうが強く胸に響いた。
それは、「本当の幸せ」が描かれている絵本であることが、
いまならすんなり理解できるから。
「絶対にそうだ」とは言い切れないけれど、おそらく、たぶん、そのはず。