傘を持つのが嫌いだ。
荷物が増えるのが嫌だし、
持ってくればよかったとか、
持ってこなければよかったとか、
気をもむのもわずらわしい。
家を出るときに雨が降っていればさすがにさすけれど、
そうでなければよっぽど降水確率が高くない限り置いて出る。
かと言っていたずらに傘の本数が増えるのも嫌だから、
雨が降ったからといって傘を買うこともない。
では、出先で雨が降ったらどうするか?
ちょっと歩いただけでぬれねずみになることが明らかなとき以外は、
家の近くに留まるバスに乗ってなるべく雨を避けるか、
あきらめてぬれて帰るかのどちらかだ。
そうして雨にぬれながら街を歩いているときに、
よく頭の中で流れる曲がREMのI'll Take the Rain。
I'll take the rain(この雨を受けよう)
I'll take the rain(この雨に打たれよう)
If this is what you're offering(これが君が差し出すものなら)
頭の中でこのフレーズばかりがリフレインする。
決して希望に満ちた歌ではないけれど、
この潔さが私は好きだ。